シャンゼリゼのテロとフランス大統領選挙

今日は朝から衝撃のニュースでした。
パリのシャンゼリゼ通りで銃撃テロ。またイスラム国の犯行らしいです。
シャルリーエブドからはじまり、バタクラン、ニース、でシャンゼリゼ。
せっかく観光客が戻りかけているのに、今回も観光業には打撃が大きいでしょうね。

時期的にも偶然とは思えません。
あさって、23日がフランス大統領選挙の1回目投票です。
何か狙ったタイミングに見えます。
我が家にもフランスから候補者のチラシと投票用紙が送られてきました。
TVで騒がれているのは数名ですが、泡沫候補が結構いるんですね。

日本のテレビでも見かける有名候補のチラシを並べてみました。
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左から ”フランスのトランプ”ことマリーヌ・ル・ペン、
具体的な政策が全く見えない エマニュエル・マクロン、
ペネロープ・ゲートで背水の陣から立ち直るか?フランソワ・フィヨンです。
顔面なら断然、マクロンなんですが、政策案はあるんだかないんだか、「そんな政策ならオランド続投でええやん」と言いたくなるような感じです。
こうやってチラシを並べてみると、日本の選挙ポスターと比べて、やっぱ見栄えしますね。
日本の選挙ポスターはダサすぎる。

選挙権を持たない私があーだこーだ言ってもしょうがないのですが、夫と「大人の会話」をするには私も自分なりの意見をもたないといけないので、今更ながらこんな本を読んでみました。

服従 (河出文庫 ウ 6-3)

ミシェル・ウェルベックの「服従」
2022年フランスにイスラーム政権が誕生したらという近未来小説です。
なんという偶然か、この本の発売日はシャルリーエブド事件の日だったりします。
そのせいもあって、ヨーロッパではベストセラーになりました。

まだ半分くらいしか読んでいないのですが、思っていたより面白いです。
所どころに、クスッと笑ってしまうような箇所もあるのですが、全体としては恐くなるような内容です。
それは私が女だから感じることなのかもしれません。
まだ、選挙の1回目投票くらいまでしか読み終わってないですが、DGSI(フランスのCIAのような機関)の人の事前分析を読んだときに寒気がしました。
彼らにとって不可欠な課題は人口と教育です。子どもを制する者が未来を制する。
男女共学はありえず、女性に開かれているのは限られた教科のみ、ほとんどの女性が初等教育後は家政学校に進み、できるだけ早く結婚することが望まれる。

なんと恐ろしい…
女性から学問や仕事に就く機会を奪うのは出生率増加のため
昼は黒いブルカに身を包み夜にはセクシーな下着姿を披露するイスラームの女性に対して、西欧女性は日中はセクシーかつ上品に装うが夜にはくたくたに疲れてダラダラとリラックスできる服装になる
どちらが男性の劣情をあおるかは一目瞭然ですね。

過去一世紀にわたって女性が努力して努力して勝ち取ってきた「女性の権利」がたった1回の選挙ですべてなし崩しに…

考えたことは色々とあるのですが、それは今後改めてレビューとして書こうと思います。

この本の本当の恐ろしさは「いや~、そんなこと起こるわけないよ」と言い切れないところなのではないでしょうか?
ひたひたと忍び寄ってくるような恐怖を感じます。
「服従」もシャンゼリゼ通りの銃撃事件も、選挙の行方になんらかの影響を与えるのでしょうか?
まずは、1回目の投票結果を見守りたいと思います。