本当は恐ろしいフランスの童謡

Emmaが生まれてからフランスの童謡を一緒に聞くようになりました。
フランスの両親がCD付の本を送ってくれたり、私たちも里帰りしたときにFNACで何枚か見繕ってきました。
聞き流していたときに「おやっ?」と思ってちょっと歌詞をチェック
「これを子どもに聞かせていいの?」と思うような歌が歌があったのでちょっと紹介させてください。

まず1曲目はこちら”IL ÉTAIT UN PETIT NAVIRE”

ノリが良くつい口ずさんでしまうメロディ。
歌詞は、ある船が処女航海に出航するところから始まります。
5.6週間たったころ船の食べ物が底をつきました。
で、誰を食べるかくじ引きします。

えぇ?! 食べ物がなくなったからって、いきなり「仲間を食べちゃおう」って発想になる?いきなりのカニバリズムにビックリ!

くじは一番若い船員に当たり、他の船員は「どんなソースで食べようかな♪フライにしようかな♪」と相談し始めます。

おそろしすぎる~。遭難して死んだ仲間の肉を食べて生きながらえたという話は聞いたことあるけど、
ソースや調理方まで考えちゃうのはもはやハンニバル・レクターやん…

一方かわいそうな若い船員は、マリア様にお祈りし始めます。
すると、奇跡が起こり魚が船に飛び込んできて、みんなはフライにして食べたので、この若者は命が助かったそうな。

マリア様が奇跡を起こしてめでたしめでたし。
って、自分を食べようとしていた同僚たちと今後彼はうまくやっていけるのだろうか。また隙あらば自分を食べようとするんじゃないかと、夜もおちおち眠れないよ。

お次は”À LA CLAIRE FONTAINE”(清らかな泉のほとりで)

こちらはカニバリズムじゃないですよ。
清らかな泉のほとりで、水浴びをしていたら、失恋した恋人を思い出したらしい。
バラの花束をあげなかったのが別れの原因。
またあの人が私を愛してくれたらいいのに
みたいな内容です。だいぶ端折りましたけど。

繰り返し出てくるのが
Il y a longtemps que je t’aime (長い間あなたを愛している)
Jamais je ne t’oublierai (あなたを決して忘れない)
というフレーズ

フランスは童謡まで「アムールの国」だなぁと思います。
まだ物心つく前から、愛だの恋だの聞いてるんだから、臆面もなくJe t’aimeって言えますよ。
この歌は主人公が女性だったり、男性だったり本やCDによって主人公の性が変わります。
主人公は女性かどうか私と夫の間で意見が割れました。
私は主人公は男性派、記念日か何かにバラの花をあげるのを忘れて彼女にキレられてふられたんだろうと容易に想像がつくじゃないですか!
夫は主人公は女性派で、反論するためにネットで色々と調査。その結果面白いことが分かりました。
どうやらバラの花束は処女性の隠喩らしいのです。
要するに「彼に初めてを捧げるのを拒んだら捨てられた」という解釈ができると。
確かに、この説をとると主人公は女性という説が真実味を帯びてきます。
ってか、ちょっと拒んだくらいで去っていくような男なんてこちらから捨ててしまえ、思い出して感傷に浸る価値もないわ!!!とか思ってしまいました。

フランスは国歌も血なまぐさいけど、子どもの歌もなかなかトンでる内容のものがありますよ。
色々調べてみると結構面白いと思います。

日本の童謡はぞうさんのお鼻が長いとか、海は広いとかのどかですね。
童謡にもお国柄が表れるのかもしれません。


Chansons de France (Albums Gautier-Languereau)

投稿者: Marianne

2011年に南仏出身のフランス人と結婚。日本に暮らしています。 2015年に娘Emmaを授かりました。 手探りの育児、バイリンガル、マルチリンガル(?)教育のことや、子連れ旅行、ライフスタイルについて書いています。 片づけが苦手で、「ぱなしのMariannne」と言われている私がシンプルな生活を目指して試行錯誤しています。 2015年にライフオーガナイザーの資格を取得しました。 学んだ知識を生かしてより良い生活を目指したいと思います。

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